竹中土木

CSR情報

研究開発と技術革新が生みだす新たなものづくり

現代社会が求める環境や安全・安心、生産革新などにかかわる最先端の技術開発とイノベーションを指向する独創的なシーズ技術の研究開発は、竹中技術研究所を中心に推進しています。

多様なスペシャリストを養成

耐火実験棟

耐火実験棟

遠心模型実験室

遠心模型実験室

専門分野の技術者が集う竹中技術研究所

1953年開設の竹中技術研究所は、「時代のニーズ」を先取りした竹中グループ全体の「新技術の創出」及び「実証フィールド」として、常にお客様に満足いただける価値を提供しています。
建築や土木など建設全般にかかわる多様な専門分野の技術者が集い“TAKENAKA”の伝統と経験に革新を融合。関連部署や国内外の研究機関と連携しながら世に送り出した数々の技術は、我が国を代表する施工法として高い評価を得ています。

竹中技術研究所リニューアルイメージ

未来を拓く先端技術の研究開発

竹中グループは、これからの「まちづくり」に向けて「地球環境に貢献する技術」「安全・安心・快適性を支える技術」「最先端の空間創造技術」「高度な建設を可能にする技術」の4つの領域で研究開発・技術革新に取り組みます。
時代とともに変化する社会のニーズ、地域やお客様が抱える課題を的確に捉え…まちづくりのあらゆるステージで先端技術・ソリューションを提供していきます。

ソリューション

研究深耕と新価値創造を目指して

「社会に新たな価値を提供する研究開発」を目指し、3つのコンセプトを掲げて技術研究所をリニューアルします。
❶業務プロセスの改革
研究深耕・コミニュケーションの活性化と多様な働き方を可能にする「Activity Based Working」を導入。フリーアドレスによる人中心のワークプレイス実現や、中庭部分を増築して研究棟の一体感を強めることで研究者間の交流を促進します。
❷いきいきと働くことができる環境
「環境コンセプト」推進の一環として、外部空間及び室内の積極的な緑化や生物多様性を具現化。竹中工務店が推進する建築空間のあるべき姿や環境に配慮した空間整備を行います。
❸オープンイノベーションの強化
ステークホルダーとの対話を通じて新たな研究開発のタネやヒントを見つける「展示公開エリア」、顧客・企業・大学等と協業するきっかけづくりの場としての「共創エリア」など…オープンイノベーションの場を整備します。 

竹中技術研究所リニューアルイメージ

竹中技術研究所リニューアルイメージ

生産性向上に向けた技術革新

竹中土木は、2025年ビジョンのなかで「生産性向上」を掲げ、「安全・品質」に寄与する技術開発とイノベーションを推進しています。
ICT・CIMの活用をはじめロボット・ドローン・GPSを用いた「無人化・自動化」技術の開発など、多様なアプローチで「生産革新」を目指しています。

◆研究成果の一例

・自律制御ロボットによる作業所業務支援
 現場における調査・検査・運搬作業の省力化〜将来は自律制御による“無人化”を目指す
・補強鋼板運搬設置用マニピュレータ
 需要の増大する補修・補強工事の省力化・高効率化及び機械化による安全性確保
・NSM工法によるコンクリート補強技術
 コンクリート構造物全般に使える汎用性の高い補強技術

「自律制御ロボット」システム概要

「自律制御ロボット」システム概要

「マニピュレータ」による鋼板据付試験

「マニピュレータ」による鋼板据付試験

コンクリート補強イメージ

コンクリート補強イメージ

技術研修生を選抜し次代の技術者を育成

建設技術の高度化・多様化に対応する一環として、全店からエントリーのあった社員の中から「技術研修生」を選抜…国内トップレベルの実証フィールドにおける2年間の実習・研究を通じて、次代の技術開発や設計・施工の中核を担う技術者を育成しています。

椎葉 偉久さん

竹中技術研究所 研修生
地盤・基礎部 地下工法グループ
椎葉 偉久さん

Voice

現場や技術部門で貢献したい

トンネルや宅地造成、ダム工事等で現場施工担当を9年間経験してきたなかで、「技術的な知識が不足している」と感じたので研修生を希望…当初は現場を離れることに不安がありましたが、新しい知識や最先端の技術に触れ、困った時に頼れる先輩をはじめ竹中工務店や社外の技術者との交流を通じて、これまでに無い発想や広い視野が身に付いたと実感しています。
現場で役立つ技術や工法を目指して自ら考え、失敗を繰り返しながら実用化に向けて一歩ずつ前進する研究開発は、非常にやりがいのある業務。今後も技術・知識をスキルアップしながら2〜3年の間に技術士を取得し、現場や技術部門で貢献していきたいと思っています。