技術・工法 |
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スマートコラム工法は、既存の住宅地や工場敷地内などの狭隘な施工条件下でTOFT工法の格子状地盤改良体を構築する目的で開発された施工法です。TOFT工法は液状化対策工法としての信頼が高く実績も多い工法ですが、これまでの施工機械は大型で、狭小地での施工は困難とされてきました。
本工法では施工機械を小型化したうえで、大型機と同品質の格子状の連続壁を地中に構築する技術を開発しました。
下記のような特徴があります。
既存住宅地への工法適用イメージ
従来機と開発機の大きさの比較
(宅地(50坪 更地)への配置イメージ)
単軸機
2軸機
タイプ | 改良面積 | 最大深度 | 改良径 | 鉛直精度 | 特徴 |
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単軸機 | 0.785m² | 20m | φ1000mm | 1/200 | 隅角部などの狭所でも施工可能 |
2軸機 | 0.7~1.5m² | φ700mm ~φ1000mm |
時間当たりの施工量が単軸機の約2倍 |
試験工事における見学会風景
2011年度に 単軸機による施工法を確立し、大阪の市街地における某プロジェクトに適用しました。
施工結果は、強度およびばらつきに関し安定した施工品質を確保しました。また鉛直精度においても大型機の基準値1/200と同等の性能が確認されました。
2013年12月には、液状化被害を受けた浦安市内の民有地で試験施工を実施し、施工性や改良品質を確認するとともに、市民など約700人への一般公開を行いました。