技術・工法 |
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切削シールド工法は、残置されたH鋼や鋼矢板などの鋼材を、シールドマシーンのカッターにより直接切削し土砂と同様にスクリューコンベアから排出する工法です。
坑内分岐シールド工法は、既設の標準セグメントにエントランスを設置し、多分割のシールド機械を用いて組立発進しトンネルを構築します。
下記のような特徴があります。
カッターフェイスの特徴
振動測定結果
立坑や予め計画した箇所に特殊セグメントを設置する必要無く分岐が可能です。
従来工法
本工法
分岐シールドマシン(ジャパントンネルシステムズ株式会社製)
完成
坑口エントランス設置状況
分岐シールドマシン発進状況
坑口エントランス形成ステップ | 1 | 2 | 3 |
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概要 | エントランス取付座溶接 | エントランス受け台取付 エントランス溶接 |
発進部セグメント・エントランス取付座撤去 |
状況写真 | ![]() |
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坑口エントランス形成ステップ | 4 | 5 | 6 |
概要 | セグメントリブ・スキンプレート撤去 | 型枠設置・コンクリート打設(3回施工) |
コンクリート養生後 型枠撤去
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状況写真 | ![]() |
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※写真は「墨田区八広一・四丁目付近再構築工事(東京都下水道局発注)」時のものです。
2010年、東京都下水道局発注の八広幹線と中川汚水幹線において、切削シールド工法による内径3500mm延長約927m(最大仕上り内径4000mmの下水道トンネル施工に成功しました。支障物を切断する工法は他にもありますが、機械的に支障物を切削、撤去した実績は本施工が日本初となります。
また、このシールドトンネルの通常の鋼製セグメントから、内径1800の分岐シールドトンネルの発進にも成功しました。