技術・工法 |
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供用中の既設管渠上部に設けた投入孔から、平面形状が平行四辺形のプレキャスト鉄筋コンクリート部材ボックスカルバートのブロックを設置し、自立式管渠を構築する工法です。耐荷重性が高く、耐震性や最小土被りの確保に優れています。下水道の腐食環境への耐久性を高めるために、内面にGSボードを被覆するタイプもあります。
施工イメージ
上部ブロック
下部ブロック
ボックスカルバートを既設管渠内で据付ける場合、通常のボックスカルバートは、既設管渠内で回転させると対角の回転半径が大きくなり、既設管渠側壁部分と製品が接触し回転できなくなります。
ボックスカルバートを平行四辺形にすると、対角の回転半径が既設管渠の内幅より小さくなるため、余分なクリアランスが不要となり、既設管渠の幅を最大限に活用した断面設定が可能となります。
通常ボックスカルバートブロック
平行四辺形形状のRPCブロック
RPCブロックには、プレキャストボックスカルバートの標準タイプと、GSボードタイプの二種類があります。
GSボードは、流下能力の向上および管渠の防食を目的として、内面にFRPボードを装着して耐久性を向上させています。
東京都文京区根津2丁目付近再構築その3工事 (2000.7~2000.12)
発注者:東京都下水道局
地蔵掘幹線再構築工事 (2002.11~2003.2)発注者:東京都下水道局
(財)下水道新技術推進機構からの建設技術審査証明を2010年3月に更新しています。