次代をつくる人

自らへの挑戦が、
世界を拡げる。
羽根田 英樹
シンガポール竹中 出向
海外で働くことを想像していた?
自分が海外で働いている姿を想像したことはありませんでした。お恥ずかしい話しですが海外に行ったこと自体ありませんでしたので、竹中工務店シンガポール現地法人への出向辞令をいただいた時は私に務まるのかと不安に思ったのが正直なところです。出向してから1年ほどたつのですが、あっという間だったなと感じています。最初の1か月は初めての海外で右も左も分からず、日々の生活にアジャストしていくので精一杯でした。2か月目ぐらいから少しずつ海外での生活に慣れてきて、業務に集中できるようになりました。
言葉の壁はありますが、人と人が働くという点では日本で働くことと大きく変わりはありません。意思疎通をして一つの目標に向かっていく。仕事の基本は国内だろうが海外だろうが同じだということがわかりました。
人も仕事も一期一会。何も挑戦しないよりは、挑戦して失敗した方が次につながると私は思います。勇気を振り絞って一歩踏み出してみると、本当に世界が広がるのだなと海外で働いてみて実感しています。

海外で働くこと以外にも挑戦を?
一番大きな挑戦は、資格の取得です。
財務部に勤務していたころ、会計や税務の知識が乏しいと感じたことがありました。業務柄、会計士の方や、銀行の方といった社外の人たちと関わる機会が多いのですが、同じ土俵で話せていませんでした。ふと俯瞰して自分の姿を見てみた時に、どうしても自信がない自分がいるなと。積極的に意見を発信出来ていない自分がいることに気づいた時に、このままではダメだと感じ専門分野に対する知識を深めようと資格取得に挑戦しました。一念発起してから資格取得まで2年半ぐらいかかりましたが、あの挑戦が今の私の礎となっています。自分自身の言葉に自信が持て、責任を持って業務に携われるようになったことが一番良かったことです。資格取得の挑戦を認め、その挑戦を評価してくれる会社には感謝しています。
竹中土木が成長するには何が大切か?
信念と覚悟が大切だと思います。
人は生きていく中で、大なり小なり意思決定をしています。それは、仕事においても同じで、一人ひとりの意思決定によって成り立っています。意思決定を求められた時に、自信を持って自身の考えを伝えることが大切です。その自信を持つために必要なのが、信念と覚悟なのだと思います。
不確実性が増す時代、判断に迷うことも多くなると思います。信念と覚悟。この2つを一人ひとりが意識できる組織になれば、未来に向かって進んでいけるはずです。竹中土木の信念と覚悟は、最良の作品を世に遺すことです。最良の作品を世に遺す、その信念と覚悟を強く持ち竹中土木を成長させることが、今の私の挑戦です。
次代をつくるために
最良を拡げていく

財務は経営にはなくてはならないものだが、自分自身の手で“最良の作品”を遺すことはできない。その現実に、歯がゆさを感じたことが正直ある。
でも、考え方を変えてみた。
“最良の”にかかる言葉は、“作品”だけでなくてもいいのでは?
例えば、自分自身が最良になればいい。
そう考えてみると、できることがたくさん見えてきた。
一人ひとりが、その人ができる“最良”を遺していく。
“最良”が拡がれば、竹中土木の可能性も拡がるはずだ。
未来はつくるもの。
私たちがつくるもの。