竹中土木

「トンネル切羽変状可視化システム」の実証試験を公開

2020.02.05

当社が、㈱演算工房・計測技研㈱と共同で開発した「トンネル切羽変状可視化システム(Face Condition Viewer)」は、国土交通省の『建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト』において「データを活用して土木工事における施工の労働生産性の向上を図る技術」に採択されました。
本技術は、山岳トンネル工事において「切羽の肌落ち」や「崩落・崩壊」の兆候をリアルタイムに捉えて事前に知らせる警報発信システム。切羽付近の作業者の安全性を飛躍的に向上させるものと期待され、開発3者と神戸大学を含むコンソーシアムは、東北地方整備局発注の「東北中央自動車道上保原トンネル工事」において昨年末から準備を進め、1月よりシステムの試験運用を開始…1月27日に実証試験の模様を公開しました。
本技術の適用により、切羽監視員や切羽の最前線にいる作業者・現場職員はもとより、工事関係者全員が坑内外の何処にいてもリアルタイムで切羽の状況を把握することが可能となるため、切羽作業の安全性向上とともに山岳トンネル工事における「生産性向上」につながるものと思われます。

 

※用語説明
・切羽:トンネル掘削の最先端を言い、地山が露出している領域全体のこと
・肌落ち:掘削面から岩石等が落下すること