技術・工法 |
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ダム施工の合理化について、各方面で様々な取り組みがなされていますが、近年、設計・施工・材料の合理化を可能としたCSG(Cemented Sand and Gravel)工法でダムを構築する方法が注目を集めています。このようなダムを「台形CSGダム」と呼んでいます。
CSG工法は、平成4年に長島ダム上流仮締切で初めて施工されて以来、仮締切り堤、護岸などに採用され多くの施工実績が積み重ねられてきました。
現在、当形式をダム本体に適用すべく国土交通省を中心に技術的検討が行われています。
台形CSGダム一般図
粒度の幅と単位水量管理範囲から求まるCSG強度範囲
当形式のダムは、台形形状のダムにCSG工法を用いたことにより3つの合理化が可能となります。
Tai-mixは、竹中が開発したコンパクトでありながら大量かつ経済的に安定した品質のCSG製造を可能とした連続ミキサです。CSG工法用混合設備検討小委員会よりCSG混合装置として認められ、”DKPミキサ”名で登録されました。
Tai-mixは重力と動力エネルギーを合理的に利用し、重力式の長所である経済性と動力式の広範な材料への適用性を併せ持っています。
仕様:
CSG製造フロー
灰塚ダム(下流から望む)
国土交通省中国地方整備局発注 灰塚ダム川井堰堤工事
(2003.12~2005.8)
諸元
形式: 台形CSGダム
堤高: 13.50m(越流部)
堤頂長: 146.00m
天端標高: 非越流部 EL.246.00m
越流部 EL.242.00m