2026.06.25
6月22日(月)、九段会館(東京都千代田区)にて2025年度全国土地改良優良工事等表彰式が開催され、当社の和歌山平野農地防災事業 千旦放水路(その 3)建設工事が土地改良優良工事等学術技術最優秀賞を受賞しました。
本賞は、農政局長等の表彰を受けた優良工事等から、将来の技術発展に大きく寄与することが期待される革新的な新技術の提案、導入等を行った工事等を学術的・技術的に評価し、表彰することで、土地改良事業に関わる新技術の開発、導入を促進することを目的として、農業農村工学会に設ける全国土地改良優良工事等審査会が審査するものです。
<写真:6月22日の表彰式にて集合写真>
<写真:6月22日の表彰式にて受賞者講演>
和歌山平野は一級河川「紀の川」の両岸に形成された農業地帯で、近年の降雨形態の変化等の影響によって農業用排水施設の排水機能が低下し、農地などへの被害が増加しています。国営和歌山平野農地防災事業は、地区内の排水機能を回復させて農地の湛水被害を軽減し、国土の保全を図る事業です。千旦放水路は、紀の川左岸地域において既存の幹線水路の排水負荷を軽減する新設バイパス水路で、11.68㎥/sの流下能力を発揮することで、農地の湛水被害の低減を図るものです。
<写真:事業概要イメージ ※近畿農政局ホームページより引用>
本工事は、住宅や交通量の多い市道のほか、地域の幹線的な農業用排水路の直下を横断するという厳しい制約条件がありました。また、全国的にも施工事例の少ない上下 2 連の大口径推進工事(口径 φ2,800mm)となっており、上段区間の施工時には、先行する下段区間の掘進に伴う地盤の緩みの影響を受けるため、地上部の構造物に対する沈下等に対して、極めて高度な施工管理と技術力が求められました 。
難易度の高い現場条件の中で技術を駆使し、民家や路面への影響を許容沈下量以内に収めて安全に工事を完成させたこと、また、現場見学会を実施して地域への理解を深めた点のほか、農業農村工学会誌「水土の知」への報文投稿や土木学会での発表を行った点など、技術的先駆性だけでなく学術的・技術的に優秀であると評価を受け、本表彰を受賞する運びとなりました。
<写真:推進工の地上部空撮>
<写真:立坑ケーソン施工状況>
<写真:上下2連の推進管の施工>
<写真:竣工写真・上下2連の推進管>
当社は今後も新たな取り組みに挑戦すると共に、安全で品質の高い施工に努めてまいります。