竹中土木

自然共生(生物多様性)

全国の建設工事において、生態系保全や生物多様性に配慮したさまざまな取り組みを行い、自然環境との共生を図っています。

周辺環境に配慮した施工例

自然豊かな環境で実践した再生可能エネルギーの活用と水環境への配慮

北海道・伊達市の高速道路高架下に広がる周辺環境は、多様な動植物が生息する自然豊かなエリアです。本地区にて実施している耐震補強工事では、こうした環境への影響を抑えるため、仮設発電機の使用を最小限にし、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた電源システムを導入。事務所で使用する電力を再生可能エネルギーでまかない、騒音や排ガスの低減につなげました。
また、少量ながら発生する工事用排水についても簡易濁水処理設備を設置し、pHや濁度を細かく管理した上で放流するなど、水環境にも配慮しました。

自然豊かな環境で実践した再生可能エネルギーの活用と水環境への配慮

伐採材の松皮を利用した安全通路の整備

神奈川県で実施した土地拡張造成工事では、伐採工事で発生した松皮を再利用し、作業員や関係者が安全に通行できる仮設通路を整備しました。通常は産業廃棄物となる伐採材を有効活用することで、廃棄物の削減と資源循環の推進に寄与。さらに、松皮を敷設することで周囲の景観を損なうことなく、自然な風合いの通路を形成し、周辺環境との調和を図りました。

伐採材の松皮を利用した安全通路の整備

自然共生社会の構築

全国の建設工事において、生態系保全や生物多様性に配慮したさまざまな取り組みを行い、自然環境との共生を図っています。

小動物が脱出可能な側溝の設置

神奈川県で進めているリニア中央新幹線のトンネル新設工事では、多様な動植物が息づく周辺環境に配慮し、全ての側溝の端に小動物が脱出できるスロープを設置しています。現地にはイモリやヒダサンショウウオ、トウキョウダルマガエルなどの両生類をはじめ、地上を移動する小動物や、まだ飛べないひな鳥も生息しています。こうした生きものが側溝へ誤って落下した際に自力で脱出できるようにすることで、自然環境と共生する施工を実現しています。

小動物が脱出可能な側溝の設置

生物多様性に貢献するスロープ付きの側溝

希少植物「ツリガネツツジ」の保護と工事の両立

岐阜県で進めている東海環状自動車道の橋梁(下部工)工事では、周辺に生息する希少植物「ツリガネツツジ」の保護を最優先に施工計画を立案しました。生息地の減少が懸念される種であることから、事前に詳しく調査し、専門家の助言を得ながら作業範囲や資材置き場を検討。
さらに、生育域を明確にするため、木杭やトラロープ、リボンで保護区域を表示し、作業員全員が位置を確実に把握できるようにしました。工事中も定期的に確認し、自然環境を守りながら安全な施工を実現しています。

希少植物「ツリガネツツジ」の保護と工事の両立

工事関係者の誰もがツリガネツツジとわかるように明示

竹中研修所「清和台の森」での取り組み

竹中グループが生物多様性保全に取り組む理由

現在、世界人口の過半が都市に集中していますが、その都市は生物多様性がもたらす恵沢(生態系サービス)に依存して成立しています。そして世界で加速する生物多様性の劣化の原因の多くが都市の社会経済活動にあると考えられています。
2015年に国連サミットで全会一致で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成のためには、17の目標のうち社会・経済側面の目標の基盤となる自然資本の目標、つまり生物多様性を保全することが世界共通の課題となっています。
当社グループは、成長戦略に掲げる「まちづくり総合エンジニアリング企業」として、これまで「竹中生物多様性促進プログラム」を推進してきました。このプログラムを通して、生物多様性保全を含む社会課題の解決力を高め、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
兵庫県川西市にある竹中研修所内の「清和台の森」をフィールドにした、SDGsを支える自然資本への竹中グループの取り組み「清和台の森づくり」活動を紹介します。