切羽の扁落危険度をリアルタイムに可視化
「切羽変状可視化システム」は切羽の肌落ちや崩落・崩壊の兆候を捉え、切羽の崩壊危険度を事前に知らせる警報発信技術です。
トンネル工事関係者全員が切羽の崩壊危険度をリアルタイムに把握でき、作業者への退避指示や注意喚起を促したり、予防保全的に切羽の安定化対策を講じることができます。
トンネル切羽の肌落ち・崩落・崩壊による労働災害が発生させないためには、切羽の変状監視が重要となります。
これまで、切羽監視責任者の経験に依存する目視で行っていた変状監視を、ICT 技術により、定量的に変状を検知して、危険の早期発見を可能とし、監視員の負担軽減や安全性・生産性の向上を実現しました。
現場に備え付けられた3D レーザースキャナによって 5cm 間隔のメッシュでミリ単位の精度で変位を計測して、初期値からの変位量を計算して崩落危険度を判定します。その結果は、切羽監視責任者が装着するウェアラブル端末や、切羽へのレーザー照射,作業員のヘルメットに取り付けた警報装置によって、リアルタイムで工事関係者全員に共有することができます。これにより、切羽不安定化の兆候をシステムが検知した場合、速やかに作業員や重機の退避を指示できるようになり、現場の安全性が向上します。
また、一連のデータは、クラウドを通じて現場事務所や発注者などの関係者にも共有でき、切羽の安定化対策の予防保全につなげることができます。
湯野上 TN ほか
2019 年度国土交通省 PRISM 事業 A 評価