数百年に一度の大変革
少子高齢化が進む日本。労働集約型産業である土木建設業において、作業員の人手不足、高齢化は深刻な問題だ。国もこの現実を重く受け止め、ICTの導入によって建設生産システム全体の生産性向上を目指すi-Constructionの導入を急いでいる。「何百年という長きにわたって同じやり方を続けてきたのがこの業界。そこに今、大変革が起きている」と語る大村啓介。竹中土木のICT推進を担う中心的な技術者だ。「かつて若手は、“ベテランの背中を見て技術を盗め”と教えられた。もはやそのやり方は通用しない。優れた技術者がもつ暗黙知や経験を可視化・データ化して、継承していかなくてはならない。その上で新しい仕事のやり方を確立していくことが、我々のミッションだ」(大村)。