先進的に実績を重ねる
土壌汚染による健康被害から人を守るために施行された法律が、土壌汚染対策法です。工場の建屋の建て替えなどに際してはこの法に則して汚染土壌の調査を行い、汚染が確認されたら対策工事を行わなくてはなりません。私はその一連の作業及び行政との折衝などを担当しています。この分野で竹中土木は早くから実績を重ねており、私の所属している土壌環境グループのような専門チームを置いている点にもその先進性が表れています。また調査と対策工事の両方を手がけているため、よりお客様のニーズに即したご提案が可能となります。調査・対策工事の際は法律と細かく照らし合わせて進めていかなくてはならず、その点でも高い専門性が求められる仕事です。

形に残らなくても誇りは残る
土壌が汚染されているかどうかは目ではわかりません、また対策工事を行ってもその結果が見えるわけでもありません。目に見える形として残る仕事ではありませんが、汚染土壌を取り除かなければ汚染のある土地は残り続けてしまい、裏方として重要な役割を担っているという自負があります。発注者から「助かりました。またよろしくお願いします」という言葉をいただくと、信頼にお応えできたという達成感が得られます。対策工事の完了後に報告書を提出する自治体によっては、審査のポイントなどが異なるため、汚染の区域指定解除を得るために、何度か書類のやりとりを行うこともあり、そうした経験の一つひとつが私にとってノウハウの積み重ねにつながっています。これまでは上司の指示で動くことが多かったものの、最近は1人でプロジェクトを任されることも増え、日々勉強を重ねながら業務範囲を広げているところです。

環境問題に貢献できる
私は高専・大学で衛生・環境について学んだことから、この分野で社会貢献がしたいと思って就職活動を行いました。竹中土木に入社するまで当社に土壌汚染に関わる業務があるとは知らず、まさに専門性を活かしながら社会貢献が実感できる仕事に就いていることに、とてもやりがいを感じています。最近でこそこの業界で活躍する女性は増えてきましたが、それでもまだ少数派です。入社前は両親も「大丈夫?」と心配していました。しかし実際に現場管理に出ても、周囲の皆さんはこまめに声をかけていただき気にかけてくださいますし、特に負担を感じることはありません。私が汚染土壌対策のスペシャリストとして活躍していることを知って、今では両親も応援してくれています。現在ではまだ自分の担当する業務で精一杯とはいえ、将来は広い視野で現場をサポートできる、オールマイティな技術者を目指していきます。
