
液状化被害から建物を守る地盤改良の新しいニーズ
耐液状化格子状深層混合処理工法(TOFT工法)は、液状化を克服する画期的な技術で、建設省土木研究所と(株)竹中工務店、(株)大林組、不動建設(株)、(株)竹中土木の5者が数年にわたる共同研究を行って開発したものです。原理はセメント系の地盤改良工法である深層混合処理工法を使って液状化対象地盤を格子状に囲み、地震時の砂地盤のせん断破壊を防止する事です。その結果、構造物を保護し、大変形を防ぐことができます
各地で軟弱地盤の改良が進められています。深層混合処理工法(DCM工法:Deep Cement Mixing)は、海底や河川などに堆積した軟弱な土とスラリー状のセメント系固化材を混合し、剛性・強度を向上させ、安定させる工法です。

埠頭に立つ高層建築では、地震時に液状化現象の発生が懸念されました。このため、最も効果が高く、施工的にも安定した格子状地盤改良法を適用しました。

建設地で採取した地盤の試験体を用いて、遠心載荷実験装置による地震時の挙動試験およびシミュレーション解析を実施し、設計の妥当性を検証しています。

遠心載荷実験装置: 実大の1/20程度の地盤模型を用い地震による実際に生じる地盤と建物の挙動を再現し、建物の安全性を設計へ反映させます。
原地盤の液状化に伴う護岸の側方移動・地盤沈下被害の中で、格子状地盤改良によってしっかりと強化された地盤は液状化することなく、建物の基礎を健全に保ちました。

メリケンパークオリエンタルホテル

被害を受けた周辺の突堤