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先輩社員からのメッセージ





私が就職活動を行っていた2001年当時の建設業は、バブル期の多角化経営による負の遺産を抱えたゼネコンも数多く、財務体質の二極化が鮮明に現れていました。そのような背景のなか、当社は堅実経営を貫く健全な財務体質を誇る優良企業ということを知り、安心して働ける会社であると思い志望しました。



当社は技術研究所において2年間の研修制度を設けており、私も今年の4月から研修制度を通して技術研究所に従事しています。社会資本の長寿命化がキーワードとなっている今、新設の社会資本投資物件に対する、品質要求水準が非常に高まっています。そのような背景の中、我々土木技術者にとってプロセスを論理立てて説明する能力が求められています。
現在は、コンクリート部門に属しており、コンクリートの耐久性確保のために、現地計測実験と解析の二方面から最適な条件を研究しています。研究所での研修内容を、実務に生かすためにも、高度な専門知識の習得と技術文書の作成能力の向上を目指して自己研鑽をしています。



私が今まで経験したなかで最も印象に残っている作業所は、入社4年目で経験した福岡県322号道路トンネル工事(筑豊地区)です。ゼネコンにおいて、土木系若手職員の主な仕事は測量です。土木工事のなかでも、最も測量ミスによる損害が大きな工事はトンネルと言われています。絶対ミスが許されないプレッシャーのなか、事前に測量したトンネル位置に貫通が重なった瞬間の心境は、ほっと胸を撫で下ろすと同時に、今までの苦労が込み上げて感無量でした。入社4年目で、個人のミスが何億円もの損害に繋がるようなやり甲斐のある責任の大きな仕事に携われるのは、ゼネコン以外にないと思います。



2008年に沖縄県にてリゾートホテルの建築基礎・躯体工事及び外溝工事を経験をしました。沖縄は例年2月に雨が多いため、晴天が続く1月の間に、原価を想定以上に多くかけてでも、作業員増員により外溝工事の工程を前倒しする案もありました。しかし、目先の利益を優先して標準工程で進めた結果、2月の多量の雨により工程が遅れてしまいました。結局3月に予定以上の作業員を増員することになり、期日に追われて仕事をする結果となりました。「損して得取れ」という言葉がありますが、まさしくその通りで、工事全体を眺める広い視野と的確な判断力のなさを痛感し、今後の私の課題として、頭に叩き込んでおきたいと思います。



ゼネコンでの仕事は、発注者や作業員等多くの人々と接する機会があります。発注者に対しては、次に繋がる仕事のためにも、発注者の期待をできるだけ正確に知り、クレームを未然に防ぐためにも日頃のコミュニケーションが重要となります。作業員に対しては、気持ち良く効率の良い仕事をしてもらうためにも、段取りと事前の根回しが重要であり、ここでもまた、コミュニケーションが重要となります。このような職場環境の中、人とのコミュニケーションの図り方が入社当時と比較して成長できたと感じます。



当面の目標は、発注者の信頼を確保しつつ、会社にできるだけ多くの利益を収めることができるような作業所長になることです。今後は、機能を低下させずに原価を低減できる手法(VE)を作業所において駆使していくことが、利益確保の必須条件となっていくと考えられます。そのためにも、技術部の先輩方にも負けない位の知識及び能力を身に付けていきたいです。



100年に1度と言われる大不況のなか、建設業も例外ではなく非常に厳しい環境にあります。しかし、社会基盤を整備する公共事業は絶対になくならないし、リニューアル工事でむしろ増える方向に転じていく可能性も含んでいます。これからの土木技術者は、ゼネコン・官庁・コンサルどこでもやっていける位の器量と能力が必要だと思います。その器量と能力を一番高めることができるのが、作業所と密接であるゼネコンだと思います。